デジモンの生態と世界
生命体としてデジモン
デジタルモンスター、通称デジモンはネットワーク上に存在する世界「デジタルワールド」に生息する生命体である。
デジタルワールドは、この世界のネットの進歩に合わせて拡大していると言われているが、誰が何の目的で作ったのかは不明。この世界と同じ様に陸地や海などが存在しており、自然豊かな森があれば機械都市も存在し、砂漠地帯があれば氷雪地帯も存在する。
デジタルワールドの海は「ネットの海」と呼ばれており、他の地域にも名前が付けられていることが多い。
デジタルワールドに生息する生命体であるデジモンは、元々コンピューターウイルスが人工知能を得て進化した存在だと言われている。彼らはデジコアと呼ばれる核を体内に持っており、その核に姿や性質などの情報が示されている。
基本的に闘争本能が強い生命体であり、デジタルワールド内は戦いに満ちているとも言われている。
また、彼らは姿や性質を急激に変化させる生態変化を発生させることで成長し、この成長を進化と呼ぶ。
進化には段階があり、卵から生まれた直後の幼年期１、少しだけ成長した幼年期２、戦う意欲が出てくる成長期、力をつけた成熟期、強いデジモンが到達する完全体、さらに大きな力を持つ究極体などがある。
このように進化して成長するが、進化した後の姿は最初から決められているわけではない。
仮にＡの姿をしたデジモンが二体いるとして、片方はＢの姿に進化してももう片方はＣの姿に進化する事があるということだ。
故にデジモンの進化は無限大と言われており、デジモンの生態にとって重要な存在であるとされる。
寿命が訪れる前に死亡しない限り自然に成熟期まで進化できるが、他にも進化の方法は存在する。
デジモンは寿命をまっとうして死を迎えると、自らを構成するデータを卵に残して再び幼年期１として生まれ変わる。
しかし戦闘での死亡などで死を迎えた場合はダークエリアと呼ばれる場所に送られる。
ダークエリアはデジモンたちにとって墓場や地獄のような存在であり、悪いデータと認識されれば永遠に存在を葬られ、良いデータと認識されればまたデジタマとして生まれ変わる事ができる。
デジモンの進化
先で述べたように、デジモンは「進化」を行うことで成長する。この進化課程の段階を世代やレベルなどと呼ぶ。
基本的には世代が上のデジモンの方が強力だが、地形やコンディションに加えて固体の強さの差も係わるため、世代だけで勝負が決まるわけではない。
デジモンは、幼年期１→幼年期２→成長期→成熟期と進化していき、固体により成熟期→完全体→究極体へと進化していく。
この進化は「通常進化」と呼ばれ、通常ではない特別な進化方法が存在する。
特別な進化として代表的な存在には、二体のデジモンが融合して一体のデジモンになる「ジョグレス進化」が挙げられる。このジョグレス進化では二つのデジコアが一つに融合し、その結果別の姿のデジモンに進化する。
ジョグレス進化は成熟期以降の世代のデジモンが行う場合が多く、その結果一段階上の世代へと進化するパターンが多い。
他にも「アーマー進化」と呼ばれる進化が存在している。
これは「デジメンタル」というアイテムを使用する事で擬似的な進化を遂げる進化方法である。
デジメンタルには様々な種類が存在し、使用するデジメンタルによって進化先の姿が異なる。
この進化は簡単に進化を遂げる方法であるが、古代種のデジモンの末裔でないと不可能だと言われている。
アーマー進化後のデジモンの世代はアーマー体に属するパターンが多く、アーマー体は通常進化系の成熟期相当に分類される。
デジモンのパラーメータ
デジモンの内部には様々な情報が存在する。一つは先に述べた「世代」。
これがデジモンの強さの目安になることが多い。
もう一つが「属性」とよばれるものである。
ほとんどのデジモンは「ワクチン」「データ」「ウイルス」のどれかの属性を持っている。ワクチン種、データ種、ウイルス種、といったように呼ぶ。
これらの属性には相性があり、デジモン同士の戦いに影響するものと思われる。
右の図の様にワクチン種はウイルス種に強く、データ種はワクチン種に強く、ウイルス種はデータ種に強い、というジャンケンのような関係になっている。
「ワクチンがウイルスを取り除く」と覚えておけば分かりやすいだろう。
また上記の３つのどれにも当てはまらない「フリー」と「バリアブル種」も存在する。
フリーは古代種の末裔デジモンに多く見られ、バリアブル種はかつてデジタルワールドを救った十闘士の属性を持つデジモンにのみ確認されている。
他にも「種族」によって分類されることもある。
獣型や植物型など様々なものが存在しているが、デジモン毎に明確に決められているわけではない。
デジモンの特性をわかりやすく説明するために使われるようになったのだと思われる。